過去のお知らせ(2024年~)
投稿日 | 記事内容 |
2024.05.10 |
国立シンガポール大学 Zhi Ning Chen 教授講演会 国立シンガポール大学のZhi Ning Chen教授をお招きし、講演会を開催しました。 日時 2024年4月23日(火曜日), 16時~17時 会場 小金井校舎 南館7階 会議室 主催 大学院特定課題研究所 電磁波工学研究所 講演者 Zhi Ning Chen 教授 (国立シンガポール大学) 講演題目Metantennas: Shaping Electromagnetic Waves using Metamaterial, Metasurface, and Metaline Abstract: The advent of metamaterials has marked a significant paradigm shift in electromagnetic research across various frequencies, spanning from microwaves to terahertz and optics, since the late 1990s. As scientific exploration continues to unveil exciting phenomena, the next phase of metamaterials promises to catalyze innovation in electromagnetic engineering, particularly in antenna technology. This presentation provides an overview of the distinctive electromagnetic properties inherent to metamaterials and addresses the unique challenges encountered in antenna design. Furthermore, it delves into the latest advancements in metamaterial-based antenna technologies, showcasing successful instances of translating research in metamaterials, metasurfaces, and metalines into practical solutions for antenna engineering. Finally, the talk concludes with insights into the future trajectory of metantennas, offering valuable commentary on forthcoming developments in the field. |
2024.05.08 |
岡本吉史教授・塩山将英(2023 年度修了)さんらが執筆した学術論文の図(Graphical Abstract)が、IEEE Sensors Letters 2024 年 4 月号の Front Page(表紙)に採用されました。 受賞論文名:Fast-Sensing System of Permanent Magnet Magnetization Using Matrix-Arranged Hall Sensors Combined With Deep Neural Network 授賞学会名:IEEE Sensors Letters, Vol. 8, No. 4, Apr. 2024 受賞年月日:2024年4月1日 研究内容の概要 EV や空調機等では高出力な永久磁石モータが駆動しています。モータの出力は,装荷されている永久磁石の磁化状態に強く依存しており,非破壊的に,かつ,高速高精度に磁化状態を推定することが望まれています.この度,本研究室では,ホール素子をマトリックス状に配列した回路ボードを独自に製作し,永久磁石周囲の磁束密度の高速に多点での計測を実現しました.さらに,計測された磁束密度を深層ニューラルネットワークへ入力することで,永久磁石内部の磁化状態を高速・高精度に出力できる計測システムの構築に成功しました. この研究が期待される新しい技術、応用 これまで,永久磁石内部の磁化状態を推定する場合,電子線後方散乱回折(EBSD)や振動資料型磁力計(VSM)等を用いた破壊的な推定法が有効とされていましたが,本システムを用いることで,モータ内部に装荷されているネオジム磁石やボンド磁石の磁化状態を瞬時にして,可視化できます.本技術は,モータの製造ラインにおける永久磁石の着磁状態・経時変化の評価に適用できますので,今後の EV・空調機等の人間社会に必需となる電気機器設計に大きく寄与します. |
2024.04.10 |
電気電子工学専攻修士課程1年 小林 由佳さん(佐々木秀徳研究室)が、「令和5年度電気学会東京支部電気学術女性活動奨励賞」を受賞されました。 受賞者:小林由佳(受賞時、受賞時、電気電子工学科4年) 受賞名:令和5年度電気学会東京支部電気学術女性活動奨励賞 受賞日:2024年3月31日 受賞概要: 本賞は電気学会より東京支部学生員として電気工学を修めた優秀な学生に授与されるものです。 電気自動車などに用いられるモータをより高効率化するため,今までの常識を覆した非対称構造に注目した構造トポロジー最適化について研究を行いました。 モータに不可欠な永久磁石は材料供給の不安定性などが指摘されており,使用量削減が求められています。本研究により,非対称性も考慮しつつ,永久磁石使用量の削減を見込んだトポロジー最適化を実現しています。本研究で得られた成果により,更なる省磁石かつ高性能な画期的な構造を有するモータを自動で設計できる可能性を秘めています。 |
2024.04.10 |
電気電子工学専攻修士課程1年 岩波 康生さん(岡本吉史研究室)が、「電気学会東京支部 電気学術奨励賞」を受賞されました。 受賞者:岩波 康生(岡本吉史研究室:受賞時、電気電子工学科4年) 受賞名:電気学会東京支部 電気学術奨励賞 受賞年月日:2024 年 3 月 31 日 日本の超高齢化社会化に伴い、要介護者の人口が増加の一途を辿っており,要介護者の行動支援機器の開発が急務となっている。 岩波氏は、寝たきりの要介護者や筋萎縮性側索硬化症(ALS)の方々を支援するため、卒業研究を通して、表情認識を活用したロボットアームの駆動システムを開発した。具体的には、畳み込みニューラルネットワークを活用することで,要介護者の表情を定量的に評価できるシステムを構築し、定量化された表情データに基づいたロボットアームの動作を,機械学習を用いたサーボモータ制御により実現した。 今後、電動ベッドとリンクすることで、寝たきりの方やALSの皆様が、ご自身で飲食物を経口摂取できる新しいシステムへの展開を期待される |
2024.04.01 | 藤澤剛教授が着任されました。 |
2024.04.01 | 山内潤治教授が名誉教授になられました。 |
2024.03.31 | 山内潤治教授が退職されました。 |
2024.03.28 |
中村俊博研究室の学術論文が、アメリカ化学会出版の学術雑誌ACS Applied Optical MaterialsのCover(表紙)に選出されました。 中村俊博研究室の原氏(2022年度修士課程修了)による、液晶分子を用いた半導体ランダムレーザー特性の電気的制御に関する学術論文(題目:Electrical Modulation of Random Lasing Emission from ZnO Nanopowder and Liquid Crystal Hybrid Polymer Film)が、アメリカ化学会(American Chemical Society: ACS)出版の学術雑誌ACS Applied Optical MaterialsのCover(表紙)に選出されました。 詳細内容はこちらをご覧ください。(※アメリカ化学会について:世界最大の化学系学会。化学分野に留まらず物理学・工学・生物学などを広い分野を包含する著名な学会) |
2024.03.18 |
2月 16 日、中野久松名誉教授が「瑞宝中綬章」の受章特別講演を行われました。 講演題目:(続) 自然系・超自然系アンテナ 日時:令和 6 年 2月 16 日(金) 13:00~13:50 場所:シンフォニアテクノロジー響ホール伊勢、伊勢市 主催:IEEE AP-S 東京支部,名古屋支部, 電子情報通信学会アンテナ伝播研究会 講演概要 1960年以降のアンテナ研究について概観している。アンテナの創造、動作原理、および実現化について述べている。アンテナ研究史上、第3次革新とよばれるメタマテリアルアンテナについて言及している。 |
2024.03.18 |
1月29日、中野久松名誉教授が九州工業大学で特別講演を行われました。 講演題目:低姿勢・円偏波・メタマテリアルアンテナの創造 Creation of Circularly Polarized Low-profile Metamaterial Antennas 日時:令和 6 年 1 月 29 日(月) 16:00~17:00 場所:九州工業大学 戸畑キャンパス 主催:IEEE AP-S Fukuoka Chapter,九州工業大学 共催:九州工業大学 Student Branch 協賛:電子情報通信学会九州支部 |
2024.03.18 |
電気電子工学専攻修士課程1年 小林隼斗さん(柴山純研究室)が、電子情報通信学会 エレクトロニクスシミュレーション研究会において、優秀論文発表賞(若手部門)を受賞されました。 【受賞者】小林 隼斗 (電気電子工学専攻修士課程1年) 【学会名】電子情報通信学会 エレクトロニクスシミュレーション研究会 【受賞日】2024/03/06 【受賞名】優秀論文発表賞(若手部門) 【受賞論文】 1) ドリフト拡散法とFDTD法を用いた光伝導アンテナの連成解析 2) 光伝導アンテナの連成解析における計算コストの削減 【研究内容の概要】 電子情報通信学会エレクトロニクスシミュレーション研究会優秀論文発表賞は、当研究会に投稿し自ら講演を行った個人を対象として、優秀な発表に対して送られる賞です。 小林隼斗君は、テラヘルツ波を放射する光伝導アンテナを厳密に計算できるマルチフィジックス解析技術を構築し、そこにSubgrid法と呼ばれる技法を新たに導入し、計算の大幅な効率化に成功しました。光伝導アンテナを厳密に計算するには、ドリフト拡散法と呼ばれる半導体内部の電子の振る舞いを算出する方法と、ドリフト拡散法から得られた電流をマクスウェルの方程式に引き渡しFDTD法で電磁界を計算する方法の二つを練成する必要があります。ドリフト拡散法を適用するアンテナ領域は、高い計算精度を得るために、非常に細かい空間刻み幅が必要になります。しかし、この細かい刻み幅を計算空間全体に適用すると、膨大な計算機メモリーが必要になり、計算も長時間にわたる難点がありました。 そこで小林隼斗君は、計算精度が必要なアンテナ領域には細かい空間刻み幅を適用し、その他の領域には荒い空間刻み幅を適用できるSubgrid法を新たに光伝導アンテナの練成解析に導入しました。その結果、並列化などの技法を利用することなく、計算機メモリー、計算時間とも80%以上の削減が達成できました。 |
2024.03.18 |
電気電子工学専攻修士課程1年 中坂日南さん(柴山純研究室)が、電子情報通信学会で「学術奨励賞」を受賞されました。 【受賞者】中坂 日南 (電気電子工学専攻修士課程1年) 【学会名】電子情報通信学会 【受賞日】2024/03/05 【受賞名】学術奨励賞 【受賞論文】 1) 周期長を考慮したプラズモニックグレーティングカップラの結合特性 2) 有限周期構造におけるプラズモニックグレーティングカップラのFDTD解析 【研究内容の概要】 電子情報通信学会学術奨励賞は、電子工学及び情報通信に関する学問、技術の奨励のため、有為と認められる新進の科学者又は技術者に贈呈されます。電子情報通信学会母体の賞であり、33歳未満の若手に贈られる名誉ある賞です。 中坂日南さんは、プラズモニック導波路を用いて光信号を効率よく伝送するための、新たな光結合構造を考案しました。導波路へ光を結合させるためには、グレーティングと言われる周期的構造の上部から光を入射します。これまでは、長方形のグレーティングが用いられていましたが、光を垂直入射するとグレーティングの両方向に光が伝搬してしまいます。グレーティングを光リンクに用いると半分のパワーを捨ててしまうことになります。傾斜入射を行えば光の一方向伝搬が可能ですが、入射角の制御が困難です。 そこで中坂日南さんは、垂直入射でも光を一方向伝搬できるグレーティング構造を考案しました。具体的には台形状のグレーティングを導入し、垂直入射の光を導波路に斜めに入射できるように工夫しました。台形の上底と下底の長さを、スネルの法則を用いて設計。その結果、特に難しい制御の必要のない垂直入射の状態で、光の一方向伝搬を可能にしました。これにより、光リンクにおいて入射光を効率よく利用できるようになりました。 |
2024.03.18 |
電気電子工学専攻修士課程2年 小林海太さん(安田彰研究室)が、アメリカ・ラスベガスで開催されたIEEE International Conference on Consumer Electronics 2024において、「Best Session Presentation Award」を受賞されました。 【受賞者】 小林 海太 (電気電子工学専攻修士課程2年) 【学会名】 IEEE International Conference on Consumer Electronics 2024 【開催期間】2024/01/05-2024/01/08 【開催場所】アメリカ・ラスベガス 【受賞日】 2024/01/08 【受賞名】 Best Session Presentation Award 【受賞論文】A CSRR Glucose Concentration Sensor with Increased Resolution Using the Q-Value Enhancement Circuit Technique 【研究内容の概要】 高周波信号を用いた非侵襲型血糖値センサの新たな構成法を提案し,臨床応用に必要な高感度化を実現した.現在,糖尿病患者は5億3700万人おり,その多くが毎日血液を採取し血糖値を検査している.本研究が実現すると,血液の採取が不要となり,スマートウォッチなどにセンサを内蔵させることで1日24時間血糖値の測定が可能となる.糖尿病患者の負担が軽くなるばかりでなく,これまで分からなかった糖尿病予備軍の発見,予防にも役立つ. |
2024.03.18 |
電気電子工学専攻修士課程1年 平牧敦士さん(伊藤一之研究室)が、タイで開催されたROBIO 2023で「Best Paper Award in Biomimetics Finalist」を受賞されました。 【受賞者】平牧 敦士(電気電子工学専攻修士課程1年)、伊藤 一之教授 【学会名】The 2023 IEEE International Conference on Robotics and Biomimetics (ROBIO 2023) 【開催期間】2023/12/04 – 2023/12/09 【開催場所】サムイ島、タイ 【受賞日】2023/12/07 【受賞名】Best Paper Award in Biomimetics Finalist 【受賞論文】URARAKAⅦ: Multi-Legged wall climbing robot 【研究内容の概要】 生物の身体の仕組みをヒントに、柔軟な機構で構成された多脚型のロボットを開発した。ロボットの各足には吸盤が取り付けられており、平面を歩行するだけでなく、壁の登攀も可能である。将来、巨大なインフラやトンネルなどの保守点検への応用が期待される。 【関連動画】こちらもご覧ください。 |
2024.03.11 |
3月1日、小金井キャンパス東館において「CHANCE研究所 第2回報告会」が開催されました。 CHANCE研究所では、所属研究員の専門分野における先端的な研究・教育を実施することで,国内外の研究機関(民間企業や公企業の研究所,大学・高専等)で活躍できる人材育成や各研究機関への架け橋となるCHANCE創発に関する技法開発を目的として活動しています。 この報告会では、多数の研究機関の方々を招き、所属研究員の研究室で行った研究成果をポスター展示にて発表を行いました。 ※CHANCE研究所:大学院内に設置された「特定課題研究所」であり、主たる研究分野は電気電子工学です。 |