高校生の皆さんへ・卒業生のメッセージ

高校生の皆さんへ・卒業生のメッセージを聞く

卒業生から受験生の皆さんへのメッセージ

企業で活躍する卒業生から

原 昌弘 1979年工学部電気工学科卒業
株式会社デンソーウェーブ AUTO-ID事業部 主席技師
高橋 源 1999年大学院電気工学専攻修士課程修了
2018年 博士(システムズ・マネジメント)筑波大学
日本電気株式会社 ワイヤレスアクセスソリューション事業部 マネージャー
荻原 智晴 2008年大学院電気電子工学専攻修士課程修了
オリンパス株式会社 医療撮像技術開発 開発1課長代理
壁⾕ 秀太郎 2010年大学院電気電子工学専攻修士課程修了
株式会社日立製作所 ヘルスケアビジネスユニット 放射線診断事業部 ソフト開発部 技師
上野 知紗 2019年理工学部電気電子工学科卒業
株式会社アマダ ベンディング制御開発部 制御ハード開発グループ ロボットチーム
原 昌弘 1979年工学部電気工学科卒業
式会社デンソーウェーブ AUTO-ID事業部 主席技師
高橋 源 1999年大学院電気工学専攻修士課程修了
2018年 博士(システムズ・マネジメント)筑波大学
日本電気株式会社 ワイヤレスアクセスソリューション事業部 マネージャー
荻原 智晴 2008年大学院電気電子工学専攻修士課程修了
オリンパス株式会社 医療撮像技術開発 開発1課長代理
壁⾕ 秀太郎 2010年大学院電気電子工学専攻修士課程修了
株式会社日立製作所 ヘルスケアビジネスユニット 放射線診断事業部 ソフト開発部 技師
上野 知紗 2019年理工学部電気電子工学科卒業
株式会社アマダ ベンディング制御開発部 制御ハード開発グループ ロボットチーム

大学教員として活躍する卒業生から

柴山 純 1995年法政大学大学院電気工学専攻博士前期課程修了
2001年 博士(工学)法政大学
法政大学理工学部電気電子工学科教授
柴山 純 1995年法政大学大学院電気工学専攻博士前期課程修了
2001年 博士(工学)法政大学
法政大学理工学部電気電子工学科教授

企業で活躍するする卒業生から

原 昌弘 (1979年・工学部電気工学科卒業)
Q1:勉強や研究以外に熱心に取り組んだことは何ですか?
中学、高校時代はプラモデルの作成に熱中していました。特に、第2次世界大戦で活躍した戦車や戦闘機が好きで、リアル感のある塗装に凝っていました。
Q2:学生生活で得たものは何ですか?
同じ学問を学んだ友人達です。会社に入ってから仕事の事で悩みがある場合やアドバイスが欲しい時に大学時代の友人に相談していました。環境の違う会社や分野で働くエンジニアの意見はとても参考になりました。
Q3:法政大学電気電子工学科ならではの良いところは何ですか?
法政大学の建学の理念である「進取の気性」の通り、産業界に必要な新しい技術を取り組んでいる所が良いと思います。私が在学中は、最先端の半導体技術やアンテナ技術、最近では知能やナノテクノロジーに関する技術などがあると思います。
Q4:お仕事についてお聞かせください
会社に入って一番初めに開発した製品は、現在もコンビニエンスストアのPOSレジで使用されているバーコードリーダです。その後、OCR(文字認識装置)を開発し、1994年にバーコードと文字認識の限界を感じてQRコードを開発しました。その後は、QRコードの読み取り装置開発とQRコードに機能を追加した新QRコードを開発し、現在は主にQRコードの用途開発に従事しています。得意分野としては、画像処理や認識アルゴリズムの開発です。デンソーに入社してからずっと光学的情報読み取りに関連した開発業務を行ってきました。
QRコードの産みの親、原さんの開発ストーリー「QRコード開発ストーリー」
【2020年10月 QRコードがIEEEマイルストーンに認定されました】(外部リンク:株式会社デンソーウェーブ プレスリリース)
Q5:就職先決定の決め手は何でしたか?
新しい技術を使った製品開発をしている会社に就職を希望していました。その中、日本電装(現デンソー)はコンピュータがあまり使われていない時代に音声認識を研究している事を知り、最先端の技術に取り組んでいる技術志向の会社なので就職を希望しました。
Q6:就職活動の準備で心がけたことは何ですか?
私が就職活動した時代は、理系分野で大企業に入るには大学推薦がとても重要でした。そこで、大学推薦を取得するために、受講科目で一つでも多くの「優」評価を取得できるように学業に励みました。また、自分もそうですが理系の学生は一般的に口下手と言われていたので、面接の練習として色々な人とコミュニケーションを取るようにしました。
Q7:社会人としてどのような目標を立てていますか?
社会の発展に貢献できる製品・技術を一つでも多く開発し、市場に投入する事です。
Q8:高校生に向けてアドバイスやメッセージをお願いします。
社会人になると、基礎知識と専門知識を持っているだけでは駄目で、その知識を活用して課題を解決できる能力が必要となります。ですから高校生の皆さんは学業に励むだけでなく、知識を活用して課題を解決する能力を磨いて下さい。課題を解決する能力は、如何に広い視野で客観的に物事を見る事ができるかが重要となります。高校生は柔軟性があり、物事を吸収する絶好な時期です。ですから、色々な事にチャレンジしたり、本を読んで色々な知識を修得したりして、広い視野で物事を捉え、課題解決する能力を身に付けて下さい。
Q9:電気電子工学科で勉強している学生にメッセージをお願いします。
これからは、社会変化が激変し、益々先の読めない不透明な時代となり、将来を予測する事が出来なくなってくると思います。そこで、これからは未来を予測するのでなく、未来を自分達で作って社会を変えていこうとする意思が必要です。そして、社会の課題を解決し、安全・安心な社会を実現するには科学技術が必須です。ですから、皆様も社会の課題を解決する技術開発に携ってもらいたいと思います。その為には、新しい技術を開発するのにとても重要な大学で学ぶ専門分野の基礎をしっかりと修得して下さい。社会に出て、必ず役に立ち、幅広い業務ができるようになります。
Q10:QRコードの開発の際,最後まで打ち込めたエネルギーの源は何でしょうか.また,発明した際の感動を教えて下さい。
会社に入ってエンジニアになった私の夢は自分が世の中にない製品を開発し、世界中の人々に使って貰う事でした。そしてQRコードの開発が夢を実現する上で最適なテーマと思いました。夢の実現に向けて決して妥協せず、ベストの物を作りたいという思いがあったから最後まで遣り遂げられたと思います。また、開発に当たっては試行錯誤しましたが、新しい物を開発する楽しみもあり、それ程に苦しい開発とは思いませんでした。
 QRコードは多くの情報をあらゆる環境下で高速かつ確実に読み取れるコードをコンセプトに開発しました。QRコードが完成した時は、開発をやり遂げた充実感はありましたが、市場に受け入られるか不安がありました。そこで、QRコードの特長である大容量の情報を1秒間に30回という高速読取りができ、復元機能によりコード面積の最大30%が汚れ・破損しても読み取りできるデモをユーザに実施しました。QRコードを初めて見たユーザは手品を見ているような驚きの眼で見ていた事を今でも忘れません。そして、多くのユーザに「素晴らしい発明だ。是非使ってみたい」と言われた時は感無量の思いであり、QRコードを開発して本当に良かったと思いました。
Q11:法政附属高校のご出身ということですが,附属高校の学生にメッセージをいただけませんでしょうか。
付属校のメリットとして、内部進学で大学に入る事で、受験勉強の掛かる時間を色々な事に使える事です。高校生という一番成長する時期を勉強以外にも色々な事を体験してもらいたいです。法政大学の付属校では留学や国際交流の制度がりますので、是非とも世界を体験し、世界の異文化に触れて下さい。世界を経験し、広い視野で自分の今後の進路を考え、悔いのない人生を送ってもらえればと思います。また、法政大学以外の大学に進学を考えている方は、受験勉強は大変でしょうが勉強以外の事にもチャレンジしてください。高校生時代の色々な経験は社会人になって必ず役に立つと思います。
高橋 源 (山内研究室・1999年大学院電気工学専攻修士課程修了)
Q1:勉強や研究以外に熱心に取り組んだことは何ですか?
塾の講師のアルバイトでした。小学生から高校生に算数・数学と英語を教えていました。生徒さんの成績を分析し、教え方を考えて指導した結果、成績を上げることができたのはとても楽しかったです。4年生を卒業して大学院に進学する時に正社員として講師をやらないかとスカウトされたくらいけっこうハマりました。
Q2:学生生活で得たものは何ですか?
コミュニケーション力だと思います。初対面の人と話す、ましてや女子と話すなど緊張!という感じでしたが、バイトやサークルを通じていろんな人と話せるようになりました。山内潤治教授の研究室に所属して、国際学会での英語発表やゼミにいた留学生と英語で話す機会があったことは、とても貴重な経験でよい思い出です。
Q3:法政大学電気電子工学科ならではの良いところは何ですか?
世間の学歴評価以上に高い実践力を身に着けて卒業できるところだと思います。世界で評価を受けている研究室がこの学科にはあります。研究室で鍛えられて卒業した人は企業での評価も高いですし、社会に出てからのびのびやれる環境に身をおきやすいのではないかと思います。
Q4:お仕事についてお聞かせください
無線ネットワークの構築と運用のコンサルティング業務にシステム技術者として従事しています。今は5Gという新しい無線通信方式の中で、地域・産業のニーズに応じて地域の企業や自治体等が個別に利用できる5Gネットワーク(ローカル5G)を担当する事業部に所属しています。
Q5:就職先決定の決め手は何でしたか?
研究室でやってきたことが活かせるように光ファイバ通信にかかわる仕事がしたいと思って、大手メーカーへの就職を考えていました。1999年当時、特許数がもっとも多い企業がNECだったので技術力が高いと考えたことが決め手で選びました。
Q6:就職活動の準備で心がけたことは何ですか?
大学でやってきた研究を全く違う分野の人にきちんと説明できることでした。20年前の当時は大学院卒の人は特に学校推薦での応募が主で、ユニークな経験(学内外のプロジェクト参加などの経験)のアピールはあまり必要なかった時代でしたが、相手にとっての分かりやすさを心がけることは、今の時代にも通用するのではないかと思います。
Q7:社会人としてどのような目標を立てていますか?
コンセプトは「学びなおしをしよう!」です。法政で学んだ電波光波伝搬の専門知識に加えて、筑波大の社会人大学院で学んだ統計分析を用いて科学的に現場の課題解決スキルを習得したことが役立っています。今後も社会が必要とする能力を自分なりに考えて学び、成果を出すサイクルを続けていきたいと思います。
Q8:高校生に向けてアドバイスやメッセージをお願いします。
皆さんにとって「どの大学へ行くのか」は重大な選択の一つですから一生懸命頑張ってください。でも、それが人生の全てではないことも頭の片隅に置いておきましょう。どんな目的で何をしたいかや、やりたいことを探すために様々な体験をしてみよう、と考えて大学生活で実行することが重要だと思います。悔いのないように大学へ進学したらEnjoyしてください。
荻原 智晴(安田研究室・2008年大学院電気電子工学専攻修士課程修了)
Q1:勉強や研究以外に熱心に取り組んだことは何ですか?
1つは仲間と良好な交友関係を築く事です。「大学時代の友との繋がりを大切に。私は今でも交流があり仕事、私生活で助けになっている」と先生に言われ私もその様にしたいと思い取り組みました。 もう一つはアルバイトやインターンシップです。社会に出る前に色々な職場体験をしようと思い取り組みました。
Q2:学生生活で得たものは何ですか?
1に記載した通り友人と先生と思います。今でもOB会等で一年に一度は顔を合わせて近況報告等をしています。
Q3:法政大学電気電子工学科ならではの良いところは何ですか?
伝統があることだと思います。実際、入社してみて上司や先輩に同じ学科や同じ学部の先輩が多く人脈作りにも大変役立っています。
Q4:お仕事についてお聞かせください
医療用内視鏡の製品開発及び、次世代内視鏡の要素技術検討を実施しています。
Q5:就職先決定の決め手は何でしたか?
まず、今後は高齢化が進み医療分野のニーズが高まると考え医療分野に絞りました。 次に、医療分野の中でも自分の専門分野が活かせてかつ世界的にシェアの高い内視鏡開発を行っていること。 最後に、インターンシップで訪れた際に会社の雰囲気が良く自分に合っていると感じたからです。
Q6:就職活動の準備で心がけたことは何ですか?
長い期間働く会社なので、職場の雰囲気が自分に合っているかが重要だと考えました。 そこで、受験を希望する会社に対してはインターンシップは無いか、会社説明会は無いかを調べ 実施されている場合は参加し会社の雰囲気を知ることを心がけました。
Q7:社会人としてどのような目標を立てていますか?
自分が患者となっても安心出来るような医療機器の開発を行うことです。 病院に来られるかたは少なからず不安があると思うので、その不安を少しでも払拭出来るように心がけています。
Q8:高校生に向けてアドバイスやメッセージをお願いします。
大学に入ることが目的ではく、大学では自分の夢を叶える為に何をやりたいか、何をやったかが重要だと思います。 大学は夢を叶える為の手段です。頑張って下さい。
壁⾕ 秀太郎(斎藤研究室・2010年大学院電気工学専攻修士課程修了)
Q1:勉強や研究以外に熱心に取り組んだことは何ですか?
サークル活動です。 自宅から学校が遠かったため、地元で仲間を集めてフットサルサークルを作りました。 学校にアルバイトに忙しい合間をぬって予定を調整して毎週決まった時間に練習し、大会で優勝することを目標に活動していました。
Q2:学生生活で得たものは何ですか?
一生の友達です。 同じ研究室だった仲間はみんな仲が良く、お互いの結婚式にも呼び合う仲で、卒業して10年以上経ちますが今でも親交を深めています。
Q3:法政大学電気電子工学科ならではの良いところは何ですか?
授業で学んだことが就職後にそのまま役立つ知識が学べるところです。 電気・電子の基礎から応用まで幅広く学べ、学んだ知識は就職後、仕事で日常的に使用します。
Q4:お仕事についてお聞かせください
レントゲン装置のアプリケーションソフトウェアの設計を行っています。 使う人が使いやすく、検査される人が不安を覚えない装置にしようと日々努力しています。
Q5:就職先決定の決め手は何でしたか?
世界で戦える医療機器を手掛けている企業だったことです。 自分が設計した製品が多くの人に使われ、役立つことに魅力を感じ、決めました。
Q6:就職活動の準備で心がけたことは何ですか?
自分のことをよく知ることです。 就職活動では、自分のことを知らない人に対して、自分はどんなに良い人材なのかアピールする必要があるため まずは自分のことをよく知り、そして好きになることを心がけました。
Q7:社会人としてどのような目標を立てていますか?
自分の子供に誇れる仕事をする。という目標を立てています。 仕事上で迷ったり悩んだりする場面では、自分の子供に説明しても恥ずかしくない、誇れる選択をするようにしています。
Q8:高校生に向けてアドバイスやメッセージをお願いします。
自分の得意なことを伸ばすこともよいですが、苦手なこと・興味がないことにこそ目を向けて、積極的にチャレンジしてみてください。 それが自分の可能性を広げ、将来の自分の糧になります。
上野 知紗(伊藤研究室・2019年電気電子工学科卒業)
Q1:勉強や研究以外に熱心に取り組んだことは何ですか?
趣味のカメラです。カメラの楽しいところは、⼈の目では捉えられないものも写真に収め ることができるところです。
Q2:学生生活で得たものは何ですか?
仲間と協⼒することの重要さです。⼀⼈ではできないことも、仲間と協⼒すれば成し遂げられることもあります。私は学⽣時代にオープンキャンパスを企画・運営する団体に所属していました。100⼈弱のスタッフが協⼒して計画・運営を⾏うことで多くの来場者に楽しんでもらえるようなオープンキャンパスを開催することができたと思います。
Q3:法政大学電気電子工学科ならではの良いところは何ですか?
3年⽣から研究室に配属されることです。他の⼤学は4年⽣から研究室に配属されることが多いみたいですが、3年⽣から配属されることで、より専門的な事を学ぶ機会が多かったと思います。
Q4:お仕事についてお聞かせください
⼯作機械を作るメーカーで働いています。普段の⽣活では、あまり目にすることがないような⼤きい機械の設計に携わっています。まだ⼊社して1年目なので、⽇々勉強中です。
Q5:就職先決定の決め手は何でしたか?
会社の雰囲気で決めました。⾊々な会社の⾯接を受ける中で、雰囲気が⼀番⾃分に合っていると思った会社を選びました。
Q6:就職活動の準備で心がけたことは何ですか?
会社にもそれぞれ個性があるので、業界をある程度絞った後は説明会や⾯接に⾜を運び会社の雰囲気を⾃分の目で確かめることを⼼がけました。同じような業界でも会社によって雰囲気は異なります。
Q7:社会人としてどのような目標を立てていますか?
モノを作ることは⼀⼈ではできません。他の⼯程の⽅に親切な設計を⾏うことが目標です。そうすることで、最終的には不具合が少なく、使いやすい製品を作ることに繋がると思います。
Q8:高校生に向けてアドバイスやメッセージをお願いします。
⼤学は⾼校とは違って、より専門的なことを学ぶことができます。ぜひ、⾃分が興味のある分野を⾒つけ有意義な⼤学⽣活を送ってください。

大学教員として活躍する卒業生から

柴山 純(1995年大学院電気工学専攻博士前期課程修了)
Q1:勉強や研究以外に熱心に取り組んだことは何ですか?
A1:スピーカー⼯作に熱中し、ニュー・ウェイヴやネオ・アコースティック、それに渋⾕系と⾔われる⾳楽をよく聴いていました。秋葉原にはパーツを、渋⾕には輸⼊盤を買いによく⾏きました。デパートや、塾講師のアルバイト代は全てこれらに消えました。
Q2:学生生活で得たものは何ですか?
A2:卒業した後にわかったのは、⼤学で学んだ知識は社会で役⽴つということ。修⼠課程修了後、4年間ほど⺠間企業に勤務しましたが、⼤学で学んだことが⼤いに役⽴ちました。もっと勉強しておくべきだった、と当時⼼底思ったものです。
Q3:法政大学電気電子工学科ならではの良いところは何ですか?
A3:先⽣⽅が皆、学⽣想いなところでしょうか。教育だけでなく、研究も⼒強く進められています。⼤学院に進学すると、多くの学⽣が国際会議の舞台で英語で発表します。是非、⼤学院まで進み、世界の中で切磋琢磨し、⾃分の⼒を伸ばしてほしいと思います。
Q4:大学教員を目指したきっかけは何ですか?
A4:ゼミでの研究がとにかく楽しかった。先⽣の指導の下、研究を⾏い、学会発表し、⼀流誌に論⽂が掲載される。特に修⼠時代、2度の⽶国での発表が⾃分の世界を広げてくれた決定的な体験となりました。こんな刺激的な仕事をずっと続けたい、と思ったのがきっかけ です。
Q5:取り組んでいる研究についてお聞かせください
A5:スマホは“電波”で、インターネットの基幹部は“光波”で情報のやりとりをしています。これらは“電磁波”と呼ばれる⾒えない波です。私は、電波と光波の中間にある“テラヘルツ波”と呼ばれる、今後の発展が期待される波を活⽤した機能素⼦の研究をしています。
Q6:研究者としてどのような目標を立てていますか?
A6:学⽣時代、授業中に、「教科書を書くのではなく、教科書に載るような仕事をしなさい」、と⾔われた先⽣がいらっしゃいました。そんな研究者になれたらいいな、と思い、⽇々学⽣諸君と奮闘しています。
Q7:法政大学電気電子工学科の学生の印象についてお聞かせください
A7:おとなしい学⽣が多いでしょうか。しかし、やる気を出せばよい結果を出せるポテンシャルを皆持っていると感じます。よしここでひとつ何かやってやろう︕と腹を括る瞬間が訪れることを、私は期待しています。そして学内で先⽣とすれ違ったら、挨拶して下さい。
Q8:高校生に向けてアドバイスやメッセージをお願いします。
A8:⾃分の好きなことに没頭して下さい︕ただしスマホのゲームは除く。学⽣時代に、強い興味、モチベーションを持ち、⾃ら⼀歩踏み出し何かを⾏う経験は、今後の⼈⽣で必ず役⽴つはずです。そして、周囲に対する感謝とつながりを⼤切にしてほしいと思います。
2020年8月