電気電子工学専攻修士課程2年 山口 紗羅さん(笠原崇史研究室)が、「2024年 電子・情報・システム部門 研究会奨励賞」を受賞されました。
2025/09/16
受 賞 者 :山口 紗羅(電気電子工学専攻 修士課程2年)
学 会 名 :電気学会
受 賞 日 :2025年8月28日
受 賞 名 :2024年 電子・情報・システム部門 研究会奨励賞
受賞論文:高効率緑色電気化学発光素子のための溶液調製
研究概要:
近年ディスプレイ応用に向けて注目される電気化学発光(ECL:Electrogenerated Chemiluminescence)素子の高効率化を目的に、アントラセン誘導体とスチルベン誘導体を組み合わせた新規緑色ECL溶液を調製し、その発光特性を評価しました。従来広く用いられてきた単一分子系(Single ECL Systems)に対し、本研究では酸化還元メディエータを活用するMixed ECL Systemsの考え方を基盤とし、緑色領域での高効率化を実証しました。
この研究が期待される新しい技術、応用:
ECL素子は、発光性溶液を2枚の透明電極で挟むだけの簡易な構造を有する自発光素子であり、「溶液の流動性を活かしたフレキシブル化」など、従来の延長線上にないディスプレイの創出が期待されています。電気電子工学専攻・笠原崇史研究室では、デバイス作製および材料開発の両アプローチからECLの性能向上を追究しています。
