応用電磁気学 研究室

研究室紹介

応用電磁気学 研究室/ 齊藤 兆古 名誉教授

■ 研究概要

本研究室は電磁エネルギー変換系の研究室です。
電磁エネルギー変換と言うと難しく聞こえますが、発電機や電動機などの動作を意味します。
最近は大規模電力プラントの健全性を維持する電磁非破壊検査を主要な研究対象の一分野としてます。
また、電気自動車などへ非接触給電の基幹部品である一次二次コア分離型変圧器を開発してます。
最近、電磁界を殆ど周辺へ拡散しないスープ皿形状の変圧器コア開発に成功しました。
多くの電磁エネルギー変換機器は磁性材料で構成されます。磁性材料の代表は鉄であり、人類が構築する大部分の建設物の構造材に使われます。
この鉄の欠損を探査する∞コイル型ECT(渦電流センサ)の開発に成功し製品化を待つ段階です。
さらに、鉄へ加わる応力や残留疲労などを感知するバルクハウンゼン信号処理技術も開発しています。
最後に、電磁エネルギー変換機器を構成する主要材料である磁性材料の非線形磁化特性を計算電磁気学へ導入する研究が本研究室のライフワーク的な研究であり、その成果研究成果は既に海外の教科書の一章を構成する教材として採用されてます。

■ 研究テーマ

電磁界を利用したエネルギー変換・伝送・センサ機器開発と信号処理。
・渦電流センサのシミュレーションとプロトタイプ

■ 研究(学術的)成果と学会活動

Journal of Applied Physics, Vo. 63, No.8, Part A, pp.3174-3178, April 15, 1988、代表的受賞:日本AEM学会著作賞(1977)、日本AEM学会内川賞(2003)、可視化情報学会論文賞(2005)等を受賞、日本電気学会、応用磁気学会、日本機械学会等の会員、電気学会専門委員会委員長(1999-2000)、日本AEM学会理事(2014)等

■ 研究(本研究室で開発した)設備機器

超薄型誘導電動機、フィルム変圧器、スープ皿型フェライトコアを用いた1次2次分離型変圧器、∞コイルECTセンサ等

■ 研究室行事

新3年生歓迎コンパ(5月連休明け)、研究室同窓会(3月24日の学位授与式の日)